ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「立切さん、大丈夫?」
 私のため息を聞いていたらしく、春宮くんが心配そうに聞いてきた。

「大丈夫だよ。控室に戻ったら、ゆっくり休むから」
 全身を蝕む疲労を隠して、私は気丈に笑ってみせた。
 化粧を落とすまで、私はキリヤだ。
 SEASONのゲストとして恥ずかしくないように、最後まで頑張らないとね!

「皆さん、お疲れ様でーすっ!! 最高のライブでしたよ!!」
 部屋に入るなり、『staff』のパスを首から下げたルネちゃんが駆け寄ってきた。
 ルネちゃんは本来部外者だけど、これまでの彼女の頑張りを見て、玲央先輩が特別に予備のパスをあげたんだ。

 ――オレらには和臣さんっていう立派なマネージャーがいるけど、ルネちゃんはサブマネージャーな。
 そんなことを言われて、ルネちゃんは狂喜乱舞してた。

「……いや、最高とは言えないけどな」
 ライブの出来に満足していないらしく、玲央先輩は頭を掻いた。

「え?」
 戸惑っているルネちゃんを見て、玲央先輩は気を取り直したように手を下ろし、笑った。