ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 ライブが終わったその足で、私たちはショッピングモールの従業員通路を抜け、会議室へ向かった。
 パイプ椅子や長机、ホワイトボードがある会議室は、いまだけSEASONの控室だ。

 通路を歩いていても、クロがついてきている気配はない。
 きっと気を利かせて、先に帰ったのだろう。
 帰ったら、全力で「ありがとう」を言わないとね。
 クロがいなかったら、どうなっていたことか。
 みんながこの日のために全力で頑張ってきたライブがめちゃくちゃになるところだった。
 SEASONは大人気だけど、だからこそ通常ではありえないほど多くの念を集めやすいんだと、改めて思い知ったよ。

 ――はあ。
 思わず、ため息を吐いてしまう。
 ライブの緊張と、激しいダンスに加えて念との戦いで、もうクタクタだ。
 本音を言うと、いますぐベッドに飛び込みたい。