「ひゃっ!?」
いきなりの感触に驚いて声を上げると、春宮くんが笑いながら顔を近づけてきた。
「あはは、いい声。立切さん、頑張りすぎだよ。ほら、顔が真っ赤。汗、拭いて?」
「う、うん、ありがとう……」
至近距離で見る春宮くんの瞳は、吸い込まれそうなほど綺麗で、練習の疲れとは違う熱が顔に集まっていく。
私は壁際に移動して、汗を拭った。
玲央先輩は少し離れた場所で、白銀くんと何か話している。
二人とも、その顔は真剣そのものだ。
「ごめんね~、あげはちゃん。玲央がスパルタで~」
飲みかけのスポーツドリンク片手に、私の隣で慧都先輩が苦笑した。
「いえ、大丈夫です。それだけライブを成功させたい、真剣だってことですから」
「そうよ、あげは。ライブまであと一週間しかないんだから、玲央先輩のチェックが厳しくなるのも当たり前でしょ」
玲央先輩と白銀くんにスポーツドリンクを配り終えて、岩清水さんが詰め寄ってきた。
「あんた、キリヤなんでしょ? 悪霊を勇猛果敢にぶっ飛ばして、視聴者のみんなを痺れさせた、あの格好良いキリヤなんでしょ? だったら、ダンスでもみんなを痺れさせてみせなさいよ! 言っとくけど、いまのまんまじゃ『上手だったね』っていう、無難な評価で終わるわよ? 90点で終わっていいの?」
「良くない。どうせ踊るなら、100点――ううん、120点がいい!」
私はギュッと拳を握り、岩清水さんの目をまっすぐに見つめ返した。
「だったらもっと頑張りなさい! 120点だって思えるまでは、容赦なくダメ出ししてやるからね!」
「うん、お願い、ルネちゃん!」
「へあっ?」
岩清水さん――もとい、ルネちゃんは顔を真っ赤にして、挙動不審になった。
いきなりの感触に驚いて声を上げると、春宮くんが笑いながら顔を近づけてきた。
「あはは、いい声。立切さん、頑張りすぎだよ。ほら、顔が真っ赤。汗、拭いて?」
「う、うん、ありがとう……」
至近距離で見る春宮くんの瞳は、吸い込まれそうなほど綺麗で、練習の疲れとは違う熱が顔に集まっていく。
私は壁際に移動して、汗を拭った。
玲央先輩は少し離れた場所で、白銀くんと何か話している。
二人とも、その顔は真剣そのものだ。
「ごめんね~、あげはちゃん。玲央がスパルタで~」
飲みかけのスポーツドリンク片手に、私の隣で慧都先輩が苦笑した。
「いえ、大丈夫です。それだけライブを成功させたい、真剣だってことですから」
「そうよ、あげは。ライブまであと一週間しかないんだから、玲央先輩のチェックが厳しくなるのも当たり前でしょ」
玲央先輩と白銀くんにスポーツドリンクを配り終えて、岩清水さんが詰め寄ってきた。
「あんた、キリヤなんでしょ? 悪霊を勇猛果敢にぶっ飛ばして、視聴者のみんなを痺れさせた、あの格好良いキリヤなんでしょ? だったら、ダンスでもみんなを痺れさせてみせなさいよ! 言っとくけど、いまのまんまじゃ『上手だったね』っていう、無難な評価で終わるわよ? 90点で終わっていいの?」
「良くない。どうせ踊るなら、100点――ううん、120点がいい!」
私はギュッと拳を握り、岩清水さんの目をまっすぐに見つめ返した。
「だったらもっと頑張りなさい! 120点だって思えるまでは、容赦なくダメ出ししてやるからね!」
「うん、お願い、ルネちゃん!」
「へあっ?」
岩清水さん――もとい、ルネちゃんは顔を真っ赤にして、挙動不審になった。


