「お待たせしました!」
『Aスタジオ』と書かれたドアを開けて中に入ると、壁一面の巨大な鏡に、眩しいライトが私たちを出迎えた。
岩清水さんから借りたのは、鮮やかなイエローのオーバーサイズTシャツに、黒のラインが入ったショートパンツ。
セミロングの髪もポニーテールにして、自分でも驚くくらい「ダンサーっぽい」格好だ。
鏡の前でおしゃべりしていた白銀くんと春宮くんが、同時にこちらを振り返る。
二人とも、オシャレなブランド服を着てる。
これは、一人だけジャージだったら、完全に浮いてたな。
岩清水さんには感謝しなきゃ。
「わあ、立切さん、可愛い!」
春宮くんがパッと顔を輝かせて近寄ってきた。
「明るい黄色、立切さんの雰囲気にすごく合ってるよ。深冬もそう思うでしょ?」
「……ああ。いいと思う」
白銀くんはうなずいた。
「それ、実はあたしの服なんだけどね。ダッサいジャージを着ようとしてたから、予備の服を貸してあげたのよ」
「そうなんだ? 岩清水さん、いい仕事するね。見直したよ」
「おれも。服を貸すなんて、優しいとこもあるんだな」
「な、なな、なによお。二人までそんな……飴食べる!?」
岩清水さんは顔を赤くしながら、ポケットからさっと飴を取り出した。
「え、飴? ありがとう」
「いや、おれ、イチゴ味は苦手――」
春宮くんが笑顔のまま、白銀くんのわき腹を肘で突いた。
『Aスタジオ』と書かれたドアを開けて中に入ると、壁一面の巨大な鏡に、眩しいライトが私たちを出迎えた。
岩清水さんから借りたのは、鮮やかなイエローのオーバーサイズTシャツに、黒のラインが入ったショートパンツ。
セミロングの髪もポニーテールにして、自分でも驚くくらい「ダンサーっぽい」格好だ。
鏡の前でおしゃべりしていた白銀くんと春宮くんが、同時にこちらを振り返る。
二人とも、オシャレなブランド服を着てる。
これは、一人だけジャージだったら、完全に浮いてたな。
岩清水さんには感謝しなきゃ。
「わあ、立切さん、可愛い!」
春宮くんがパッと顔を輝かせて近寄ってきた。
「明るい黄色、立切さんの雰囲気にすごく合ってるよ。深冬もそう思うでしょ?」
「……ああ。いいと思う」
白銀くんはうなずいた。
「それ、実はあたしの服なんだけどね。ダッサいジャージを着ようとしてたから、予備の服を貸してあげたのよ」
「そうなんだ? 岩清水さん、いい仕事するね。見直したよ」
「おれも。服を貸すなんて、優しいとこもあるんだな」
「な、なな、なによお。二人までそんな……飴食べる!?」
岩清水さんは顔を赤くしながら、ポケットからさっと飴を取り出した。
「え、飴? ありがとう」
「いや、おれ、イチゴ味は苦手――」
春宮くんが笑顔のまま、白銀くんのわき腹を肘で突いた。


