「いいの? 練習したら汗で汚れるよ?」
「あんたまさか、洗濯もせずに返すつもりなの?」
信じられない、という顔で岩清水さんは私を見た。
「いや、そりゃちゃんと洗濯して返すつもりだけどさ! でも、大事な服に私の汗が染み込んだりしたら嫌なんじゃないの? 岩清水さんって、私のこと嫌いなんでしょ? なんでここまでしてくれるの?」
「SEASONのために決まってるでしょ。仮にも一緒にステージに立つ女が、ダサい名前入りジャージで練習するなんて許せるものですか。SEASONの格まで落ちるっての!」
――う……。
岩清水さんの言葉は、私の心臓に突き刺さった。
「たしかにそうかも……踊りやすい服ならなんでもいいと思ってたんだけど、学校のジャージはさすがにダメか。私のせいでSEASONまで安く見られるのは嫌だし……。ごめん、岩清水さん。私が間違ってた。この服、借りるね」
私はジャージを脱いで、黄色い服に袖を通した。
服からは、自分の家とは違う洗剤の香りがする。
「あんたまさか、洗濯もせずに返すつもりなの?」
信じられない、という顔で岩清水さんは私を見た。
「いや、そりゃちゃんと洗濯して返すつもりだけどさ! でも、大事な服に私の汗が染み込んだりしたら嫌なんじゃないの? 岩清水さんって、私のこと嫌いなんでしょ? なんでここまでしてくれるの?」
「SEASONのために決まってるでしょ。仮にも一緒にステージに立つ女が、ダサい名前入りジャージで練習するなんて許せるものですか。SEASONの格まで落ちるっての!」
――う……。
岩清水さんの言葉は、私の心臓に突き刺さった。
「たしかにそうかも……踊りやすい服ならなんでもいいと思ってたんだけど、学校のジャージはさすがにダメか。私のせいでSEASONまで安く見られるのは嫌だし……。ごめん、岩清水さん。私が間違ってた。この服、借りるね」
私はジャージを脱いで、黄色い服に袖を通した。
服からは、自分の家とは違う洗剤の香りがする。


