「ところで、あの後、何があったの? ぼく、気絶してたから全然覚えてなくて」
バニラアイスを上品にすくいながら、春宮くんが質問してきた。
「なんかねえ~黒くて大きいボールみたいなのが襲い掛かってきたんだよ~」
慧都先輩は眉をハの字にして言った。
そっか、慧都先輩には『黒くて大きいボール』みたいに見えたんだ。
「ボールなんてものじゃないですよ。人間の頭や手足をめちゃくちゃにくっつけたような……恐ろしい怪物でした。多分、トンネルで事故死した人たちの怨念の集合体だと思います」
思い出してゾッとしたらしく、白銀くんは自分の腕を撫でた。
ああ、やっぱり、白銀くんが一番よく見えてたんだな。
怨念の集合体っていうのも、バッチリ当たってるし。
「なにそれ、怖っ! 気絶しといて良かったかも……」
春宮くんは震え上がっている。
「え、そんなに怖いやつだったの? やっぱり深冬は霊感強いんだね~。ボク、普通の人間で良かった~。そんな怖いやつ、ハッキリ見たくないし~」
「オレは見たかったなー。あー、深冬が羨ましいぜ」
「……せ・ん・ぱ・い? もう心霊スポット巡りはこれきりにしてくださいね? キリヤがいなかったら、本当に危なかったんですから」
「はーい。わかってまーす」
白銀くんにジト目でにらまれて、玲央先輩は降参するように片手を上げた。
白銀くんはため息をついてから、私を見た。
バニラアイスを上品にすくいながら、春宮くんが質問してきた。
「なんかねえ~黒くて大きいボールみたいなのが襲い掛かってきたんだよ~」
慧都先輩は眉をハの字にして言った。
そっか、慧都先輩には『黒くて大きいボール』みたいに見えたんだ。
「ボールなんてものじゃないですよ。人間の頭や手足をめちゃくちゃにくっつけたような……恐ろしい怪物でした。多分、トンネルで事故死した人たちの怨念の集合体だと思います」
思い出してゾッとしたらしく、白銀くんは自分の腕を撫でた。
ああ、やっぱり、白銀くんが一番よく見えてたんだな。
怨念の集合体っていうのも、バッチリ当たってるし。
「なにそれ、怖っ! 気絶しといて良かったかも……」
春宮くんは震え上がっている。
「え、そんなに怖いやつだったの? やっぱり深冬は霊感強いんだね~。ボク、普通の人間で良かった~。そんな怖いやつ、ハッキリ見たくないし~」
「オレは見たかったなー。あー、深冬が羨ましいぜ」
「……せ・ん・ぱ・い? もう心霊スポット巡りはこれきりにしてくださいね? キリヤがいなかったら、本当に危なかったんですから」
「はーい。わかってまーす」
白銀くんにジト目でにらまれて、玲央先輩は降参するように片手を上げた。
白銀くんはため息をついてから、私を見た。



