ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 私はいつも、特別校舎の横にある非常階段でお弁当を食べている。

「こんな寂しい場所じゃなくて、教室で食べればいいのに」
 タコの形になったウィンナーを食べていると、私の横で丸まったクロが言った。

「クロはボッチの気持ちがぜんぜんわかってない! あんな賑やかな場所で食べられるわけないでしょ! みんな友達と楽しそうに笑ってるのに、一人でご飯食べてたら泣きたくなっちゃうよ!」
「あげはも友達作ればいいじゃないか」
「それができれば苦労しないの!」
「……さっきから、誰と話してるの?」
 クロとぎゃんぎゃん言い合ってると、誰かの声が聞こえた。

 ――えっ、誰か来た!?
 急いでお弁当を置いて立ち上がる。
 困惑したような顔で階段を上ってきたのは、白銀くんだ。

「え、えーと、家族と電話してたの!」
 私は慌てふためきながら嘘をついた。

「……そう」
 うっ、この反応は、ぜんぜん納得してない!
 めちゃくちゃ怪しまれてる!!

「それより、どうしたの? なにか、私に用事?」
 冷や汗をかきながら、私は聞いた。

「立切さんって、朝、光成に何かしなかった? 光成はずっと『肩が重い』って言ってたのに、立切さんが指を振った後、嘘みたいに軽くなったって言ってたんだ。もしかして、お祓いができたりするの?」
「……うん。でも、あんまり強い霊は祓えないよ。祓えるのは、念とか、弱い霊だけ」
 白銀くんが真剣な顔をしてるから、私は素直に答えた。