ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「はい。トンネルに巣食っていた悪霊は祓いました。もう大丈夫です」
「そっか。良かったぁ」
 慧都先輩と、白銀くんが、心の底からホッとしたような顔をしたとき。

「ん……」
 小さな呻き声をあげて、春宮くんが身じろぎした。

「光成! 起きたか?」
 白銀くんが声をかけると、春宮くんは額を押さえながら身体を起こした。

「あれ……ぼく、気を失ってた?」
「ああ。五分くらい。大丈夫か?」
「うん。なんとかね……いまはどういう状況?」
「キリヤが悪霊を祓ってくれた。もう大丈夫だ」
「そっか。キリヤ、ありがとう」
 春宮くんはまだ少し青い顔で微笑んだ。

「どういたしまして。みんなを守れて良かった……」
 意識を取り戻した春宮くんを見て安心したら、力が抜けた。
 すとんとその場に座り込むと、みんなが慌てたような顔で私を見た。

「えっ」
「キリヤ、大丈夫?」
「大丈夫です。安心したら力が抜けて……はは。みんなが無事で、本当に良かった……」
 涙ぐみながら微笑むと、みんな、なんともいえない顔をした。
 困ったような、戸惑ったような――すごく複雑な顔。