ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「ありがとう、クロ!!」
 私は右手を強く握りしめ、改めて悪霊に向き直った。

「消えろおぉっ!!」
 叫びながら飛びかかり、悪霊の核に全身全霊で右拳を叩き込む!!

 ――ドォォォォォン!!
 凄まじい衝撃波がトンネル内を吹き抜け、悪霊の核は粉々に砕け散った。

 ――ギィイイイイイイアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 断末魔の叫びが、山中に響き渡る。
 トンネル内に充満していた冷気や悪臭が、霧が晴れるように消えていく。

「だいじょうぶだ。もう近くに悪霊はいない」
 油断せずに辺りを見回していると、クロが言った。

「そっか。クロがそう言うなら安心だね……」
 私は大きく息を吐いた。
 ああ、さすがに疲れた……けど、まずはみんなの無事を確認しないと!

「みんな、無事!?」
 私は力の入らない足に鞭打って、みんなの元へ駆け寄った。

「ああ。みんな無事だ。光成は気を失ってるけど……多分、だいじょうぶ」
 白銀くんは、腕の中で眠る春宮くんを見つめた。

「キリヤくん。終わったの?」
 慧都先輩が不安そうに尋ねてきた。