ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「……あれ? 急に肩が軽くなった気がする」
「え、ほんと? 良かったねえ」
 ――よし、成功!
 春宮くんたちの会話を聞きながら、私はこっそりガッツポーズ。

 それから自分の席に戻ろうとして……その途中で、気づいた。

 SEASONのメンバーの一人――白銀深冬《しろがねみふゆ》くんが、こっちを見てることに。
 窓から差し込む太陽の光を浴びて金色に輝く、サラサラの髪。
 長い睫毛に守られた、大きな目。
 人形みたいに綺麗な顔をした彼は、何故かじーっと、私を見てる!!

「ね、ねえクロ、もしかして見られてたのかな!?」
 私は大急ぎで自分の席に戻り、クロと小声で会話した。

 白銀くんって、ちょっと怖いんだよね!
 たまに、クロが乗ってる私の左肩を見てるときがあるし!
 ハッキリ見えてるわけじゃなさそうだけど、そこに何かが『いる』ことは感じてるっぽいんだよ。
 多分、普通の人より霊感が強いんだろうな。

「いや、たとえ見ていたとしても、あげはが何をしたかなんてわからないだろう。ただ虚空に向かって指先を振っただけにしか見えないはずだ」
「でもそれって、ただの怪しい人だよね!? 『何してんだあいつ』って思われたってことだよね!?」
「多分な」
「だから人前では祓いたくなかったのにー!」
 私は頭を抱えて机に突っ伏した。

「……なんか、すまん」
 反省したように、クロは三角の耳を垂らしてそう言った。