ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 玲央先輩は強がるみんなを見て、満足げに笑った。

「ほら! みんな余裕じゃん! じゃあ、行ってみよーか! 旧・九谷トンネル、突入ー!」
 玲央先輩がカメラを持ったまま、先頭に立って歩き出す。
 慧都先輩はきゅっと唇を噛み、春宮くんは深呼吸している。
 白銀くんは落ち着かなさそうに、視線をさまよわせている。
 私はみんなの真ん中あたりを歩きながら、左肩のクロに小声で確認した。

「クロ……やっぱり、いるよね、ここ」
「いる。かなり濃い怨念が渦巻いている。くれぐれも油断するなよ、あげは」
 私たちはゆっくりとトンネル内に入っていった。
 足音が反響して、なんだか不気味。
 スマホのライトで照らしても、先が見えない。

 歩き始めて数分後――。

「うわっ、何これ!?」
 突然、慧都先輩が叫んだ。
 みんなが振り向くと、トンネルの壁に、黒い手形のようなものがたくさん張り付いている!

「ひっ……」
 慧都先輩は後ずさり、春宮くんは白銀くんに抱き着いた。

「え、なに? なんかあるの?」
 玲央先輩だけが呑気に首を傾げている。

 ――あっ、まずい!!