ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「なんで玲央はそんなに呑気でいられるの? ボク、さっきから震えが止まらないんだけど……とても撮影とか無理……どうしても配信するっていうなら、今日の撮影役は玲央に任せるよ」
「? なんで震えてんだかわかんねーけど、わかった。オレが撮影するわ。みんな、体調悪いなら車で休んでていいぜ? オレ一人で行ってくるし――」
「駄目ですよ!!」
 珍しく、白銀くんが大声を上げた。

「行かないほうがいいです!! ここは、ここだけは、止めたほうがいいです!!」
 真っ青な顔で、それでも白銀くんは必死に訴えた。

「なんかいるってこと?」
「います。それが何かはわからないけど……何か、良くないモノがいます。絶対」
 白銀くんはチラッとトンネルのほうを見てから、すぐに視線を玲央先輩に戻した。

「いてくれたほうがいいじゃん。動画配信者としては、なにも撮れないほうが困るんだよ。視聴者は刺激を求めてるってこと、深冬にもわかってるだろ? ビビってんなら無理せず残ってていいって言ってるだろうが」
「…………」
 どうしても説得できないと思ったのか、白銀くんは泣きそうな顔になった。