ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 一週間後の土曜日、私はSEASONのみんなと一緒に山へ向かった。
 心霊スポット巡りの1回目はコノエ公園、2回目は海。
 幸い、コノエ公園や海では何もなかったけれど、3回目となる今日の舞台は、白銀くんが心配していた旧九谷トンネルだ。
 旧九谷トンネルは交通の要所だったけど、事故が多発して封鎖された、ガチの心霊スポット。
 トンネルの入り口は真っ暗で、街灯の光すら届かない。
 まるで巨大な怪物が口を開けて、私たちを飲み込もうと待ち構えているようだった。

「…………」
 私は、ごくん、と唾を飲み込んだ。
 入り口の前に立っているだけなのに、全身に鳥肌が立っている。
 この中にいる『モノ』に対して、身体が勝手に恐怖を感じているんだ。

「さあ、ラストはここだ! 『この街で心霊スポットといえば?』って聞かれたら、真っ先に名前が挙がる旧・九谷トンネル! みんな、準備はいいか?」
 車から降りた私たち五人のうち、元気なのは玲央先輩だけだった。
 春宮くんも慧都先輩もさっきからずっと黙っているし、白銀くんの顔色は青い。
 クロは耳をピンと立て、険しい顔でトンネルを睨みつけていた。

「なんだよ、ノリ悪いなー。もっと元気出して行こうぜ?」
 無言のみんなを見て、ぷう、と頬を膨らませる玲央先輩。