「ううん。聞きたい。良かったら、もっと聞かせて」
私が微笑むと、安心したのか、白銀くんは教えてくれた。
SEASONに入ったのは、春宮くんがきっかけだったこと。
玲央先輩に「SEASONに入らない?」と誘われた春宮くんは「深冬は歌がうまいから、きっと人気が出ますよ」と言ったらしい。
そこで、玲央先輩は白銀くんを勧誘した。
無口・無表情・不愛想と三拍子が揃っている上に、面倒くさがりな白銀くんは最初、メンバー加入を断固拒否したらしい。
でも、玲央先輩の情熱と春宮くんの押しに負けて、渋々了承したそうだ。
承認欲求が皆無な白銀くんは、フォロワー数とか人気とかはどうでも良かった。
ただ、ありのままの自分を肯定してくれるメンバーと一緒に居るのが楽しくて、いまに至るそうだ。
「そっか。じゃあ、白銀くんの世界を広げてくれたのは春宮くんなんだね」
「ああ。光成には感謝してる。光成がいなかったら、おれは今頃、他人を拒絶したまま――泣きも笑いもしない、自分だけの殻に閉じこもった、つまらない人形のまま過ごしてたと思う。まさか配信者になるとは思わなかったけど」
「でも、SEASONとして活動してて、楽しいんでしょう?」
確認のために、私は尋ねた。
自分が楽しいかどうか、それが一番大事だ。
「ああ。まあ、それなりに大変なときや、辛いときもあるけど。止めようとは思わないな」
「うん。楽しいなら、それが一番だよ。私も応援するね……」
私はそこで言葉を切った。
白銀くんの肩を見つめて、目を凝らす。
うっすらとだけど……白銀くんの左肩に、黒い靄のようなものがかかっている。
私が微笑むと、安心したのか、白銀くんは教えてくれた。
SEASONに入ったのは、春宮くんがきっかけだったこと。
玲央先輩に「SEASONに入らない?」と誘われた春宮くんは「深冬は歌がうまいから、きっと人気が出ますよ」と言ったらしい。
そこで、玲央先輩は白銀くんを勧誘した。
無口・無表情・不愛想と三拍子が揃っている上に、面倒くさがりな白銀くんは最初、メンバー加入を断固拒否したらしい。
でも、玲央先輩の情熱と春宮くんの押しに負けて、渋々了承したそうだ。
承認欲求が皆無な白銀くんは、フォロワー数とか人気とかはどうでも良かった。
ただ、ありのままの自分を肯定してくれるメンバーと一緒に居るのが楽しくて、いまに至るそうだ。
「そっか。じゃあ、白銀くんの世界を広げてくれたのは春宮くんなんだね」
「ああ。光成には感謝してる。光成がいなかったら、おれは今頃、他人を拒絶したまま――泣きも笑いもしない、自分だけの殻に閉じこもった、つまらない人形のまま過ごしてたと思う。まさか配信者になるとは思わなかったけど」
「でも、SEASONとして活動してて、楽しいんでしょう?」
確認のために、私は尋ねた。
自分が楽しいかどうか、それが一番大事だ。
「ああ。まあ、それなりに大変なときや、辛いときもあるけど。止めようとは思わないな」
「うん。楽しいなら、それが一番だよ。私も応援するね……」
私はそこで言葉を切った。
白銀くんの肩を見つめて、目を凝らす。
うっすらとだけど……白銀くんの左肩に、黒い靄のようなものがかかっている。



