「いいよ」
白銀くんはスマホをポケットに入れて立ち上がった。
ボッチな地味子と、いまをときめくSEASONの白銀くんが連れ立って教室を出ていく姿を見て、クラスメイトたちがざわつく。
「なんで白銀くんと立切さんが?」「もしかして……告白?」「え、ありえないでしょ。玉砕確定じゃん」なんてヒソヒソ声が聞こえる。
私は聞こえなかったフリをして、廊下を進んだ。
人気のない校舎の端っこまで行って、足を止める。
「ごめん、白銀くん。この後、ちょっと変な噂が立つかも」
「気にしなくていいよ。おれも気にしない」
白銀くんは無表情で、淡々とそう言った。
無表情だと、一見、怒っているように見えるけれど、彼は特に怒っていない。
ただ、素が無表情なだけだと、それなりに交流を重ねたいまの私は知っている。
「うん、そうしてくれると助かるよ。はい、これ。約束の破魔鈴」
「ありがとう」
私が差し出した包みを受け取って、白銀くんは微かに笑った。
白銀くんはスマホをポケットに入れて立ち上がった。
ボッチな地味子と、いまをときめくSEASONの白銀くんが連れ立って教室を出ていく姿を見て、クラスメイトたちがざわつく。
「なんで白銀くんと立切さんが?」「もしかして……告白?」「え、ありえないでしょ。玉砕確定じゃん」なんてヒソヒソ声が聞こえる。
私は聞こえなかったフリをして、廊下を進んだ。
人気のない校舎の端っこまで行って、足を止める。
「ごめん、白銀くん。この後、ちょっと変な噂が立つかも」
「気にしなくていいよ。おれも気にしない」
白銀くんは無表情で、淡々とそう言った。
無表情だと、一見、怒っているように見えるけれど、彼は特に怒っていない。
ただ、素が無表情なだけだと、それなりに交流を重ねたいまの私は知っている。
「うん、そうしてくれると助かるよ。はい、これ。約束の破魔鈴」
「ありがとう」
私が差し出した包みを受け取って、白銀くんは微かに笑った。



