ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 ――うーん、どうしよう。
 やっぱり、昼休みになるまで待とうかな。
 いますぐ渡さなきゃいけないってわけでもないし……。

 そう思って、席に座り直そうとしたときだった。
 不意に、白銀くんがこっちを見た。

 ――ばちっと、目が合う。

「?」
 白銀くんは立っている私を見て、怪訝そうな顔をした。

「あ、いや……」
 反射的に言いかけて、口を閉じる。

 ――なんで私、ビクビクしてるんだろ。

 ただ、クラスメイトに話しかけるだけ。
 それだけのことなのに、なんでいちいち人目を気にしなきゃいけないの。

 酷く理不尽な気がして、私は思い切って足を踏み出した。
 朝の光が降り注ぐ教室をずんずん進んで、白銀くんの前に立つ。

「白銀くん。渡したいものがあるんだけど、ちょっといい?」
 いまここで渡しても良いんだけど、やっぱり、人目のない場所で渡したい。