ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 それから二日後の朝。
 教室に入ると、白銀くんは自分の席に座ってスマホをいじっていた。
 視線を転じれば、教室の前方には春宮くんがいる。
 彼はクラスメイトの輪の中心で、楽しそうにおしゃべりしている。
 教室の後方で、一人静かに座っている白銀くんとは対照的だった。

 別に、白銀くんが嫌われているわけじゃない。
 ただ、誰に対しても塩対応だから、そのうち誰も近づかなくなっただけ。
 人当たりの良い春宮くんと違って、白銀くんは無口で不愛想だからね。
 話しかけても、会話が続かないんだよね。

 ――ともあれ、いまの私は、彼に渡したいものがある。

 私はいったん自分の席に座って、カバンの中身を机に移動した。
 空になったカバンを机の横のフックにかけ、包みを片手に立ち上がる。
 そのまま白銀くんに近づこうとして、ためらった。

 白銀くんはSEASONのメンバーで、実はかなりのファンがいる。
 そんな彼に教室で声をかけてしまったら、よからぬ噂を立てられるのでは?