「立切さん!? 大丈夫!?」
春宮くんは慌てて私のそばにしゃがんだ。
「保健室に連れて行こうか?」
白銀くんもしゃがんで、私の顔を覗き込む。
「だ、大丈夫……不気味な子だって思ってたのに、それでも優しくしてくれてありがとう。そうだ。春宮くんに渡したいものがあったんだ」
私はどうにか立ち上がり、スカートのポケットから小さな包みを取り出した。
「これ、うちの神社の破魔鈴《はますず》。お父さんが特別に祈祷した鈴で、邪念や悪霊を跳ね除ける力があるの。霊障からも守ってくれるはずだよ」
「霊障?」
春宮くんは包みを受け取って、首を傾げた。
「邪念や悪霊は負の感情の塊みたいなものだから。近づかれたり、取り憑かれたりすると、心身の不調を招くんだよ。そういう現象をまとめて『霊による障り』――つまり『霊障』って呼ぶの。春宮くんは特に取り憑かれやすい体質みたいだから、お守りに持っておいてほしい」
「うん、わかった。開けてもいい?」
「もちろん」
春宮くんが包みを開けると、そこにはビー玉よりも少し大きいくらいの、銀色の鈴が一つ。
鈴には赤い紐がついていて、キーホルダーにもできるんだ。
春宮くんが鈴を振ると、チリンと、冷たく澄んだ音が廊下に響いた。
「……ありがとう、立切さん。大事にするね。これから肌身離さず持つことにするよ」
春宮くんは繊細なガラス細工を扱うように、優しく鈴を握って微笑んだ。
どうやら、すごく喜んでもらえたみたい。
春宮くんは慌てて私のそばにしゃがんだ。
「保健室に連れて行こうか?」
白銀くんもしゃがんで、私の顔を覗き込む。
「だ、大丈夫……不気味な子だって思ってたのに、それでも優しくしてくれてありがとう。そうだ。春宮くんに渡したいものがあったんだ」
私はどうにか立ち上がり、スカートのポケットから小さな包みを取り出した。
「これ、うちの神社の破魔鈴《はますず》。お父さんが特別に祈祷した鈴で、邪念や悪霊を跳ね除ける力があるの。霊障からも守ってくれるはずだよ」
「霊障?」
春宮くんは包みを受け取って、首を傾げた。
「邪念や悪霊は負の感情の塊みたいなものだから。近づかれたり、取り憑かれたりすると、心身の不調を招くんだよ。そういう現象をまとめて『霊による障り』――つまり『霊障』って呼ぶの。春宮くんは特に取り憑かれやすい体質みたいだから、お守りに持っておいてほしい」
「うん、わかった。開けてもいい?」
「もちろん」
春宮くんが包みを開けると、そこにはビー玉よりも少し大きいくらいの、銀色の鈴が一つ。
鈴には赤い紐がついていて、キーホルダーにもできるんだ。
春宮くんが鈴を振ると、チリンと、冷たく澄んだ音が廊下に響いた。
「……ありがとう、立切さん。大事にするね。これから肌身離さず持つことにするよ」
春宮くんは繊細なガラス細工を扱うように、優しく鈴を握って微笑んだ。
どうやら、すごく喜んでもらえたみたい。



