ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 カンカン、と軽い足音を響かせて階段を上り、屋上の重いドアを開ける。
 晴れ渡った青空の下では、玲央先輩と慧都先輩が待っていた。

「わあ、ほんとに来てくれた! あげはちゃ~ん、こっちこっち~!」
 慧都先輩がニコニコしながら手を振ってくれた。

「やっほー、あげはちゃん。ようこそ屋上へ! っつっても、別にオレらの場所じゃねーんだけどなー。まあとにかく、座って」
「お邪魔します」
 私は先輩たちに招かれるまま、屋上の床に座った。
 少し遅れて白銀くんもやってきたから、私とSEASONの四人で、ちょうど五角形を描くような形になる。
 大人気なイケメン四人に囲まれてのお昼ごはん。
 ドキドキしながら、私はお母さんの手作り卵焼きを頬張った。

「お、あげはちゃんのウィンナー、タコさんじゃん。可愛いな」
「こっちはカニなんですよ」
 玲央先輩に話を振られた私は、カニの形のウィンナーを箸でつまんでみせた。

「おお、ほんとにカニだ。すげー」
 ――お母さん、ウィンナーを変形させてくれてありがとう!
 おかげで話題ができました!

「あげはちゃんのお弁当って小さいね~。それだけの量で足りるの~?」
 慧都先輩のお弁当箱は、私のお弁当箱の2倍はありそう。
 慧都先輩って、実は食欲旺盛なんだよね。よくファンから食べ物を貢がれてるし。

「足りますよ。一人でご飯食べてると、そんなにお腹空かないんです」
「え、一人? あげはちゃんって、いっつも一人でご飯食べてるの?」
 玲央先輩の驚き顔が、私の胸を抉る。

「そうです……」
 うう、人気者の玲央先輩にボッチの悲しみはわからないんだ……。