ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 昼休み。
 いつものように、私はお弁当を持って席を立った。
 今日も一人、静かな階段の踊り場で「ボッチ飯」をする。
 ――はずだったのに。

「立切さん。ちょっと待って」
 廊下に出たところで、呼び止められた。
 振り返ると、そこには春宮くんが立っていた。

「春宮くん。どうしたの?」
「深冬に聞いたんだけど、立切さんって、お昼は一人でご飯を食べてるんでしょう? もしよかったら、今日はぼくたちと一緒に食べない?」
「えっ!?」
 昼休みの屋上は、SEASONの聖域だと言われている。
 行っちゃダメってわけじゃないんだけど、SEASONに遠慮して、みんなが近づかないようにしてるんだ。

「先輩たちも待ってるんだ。深冬も立切さんと話したいって言ってたよ。深冬が誰かに――しかも女子に興味を持つなんて、ぼくが知る限り、初めてだよ」
 春宮くんは笑顔のまま付け足した。

「もちろんぼくも、立切さんと、もっと仲良くなりたいんだ。……嫌、かな?」
 春宮くんは首を傾げ、一転して不安そうな顔をした。

 ――ひゃあああっ!!
 イケメンの上目遣いは反則です!!

「……う、ううん、嫌なわけないよ! 行く!! 是非、行かせていただきますっ!!」
 私は大急ぎで言った。