ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 月曜日の朝。
 教室に入ると、賑やかな女子の声が耳に飛び込んできた。

「ねえ、見た?  SEASONの配信!」
「心霊スポットで生配信してたやつでしょ、見た見た!  キリヤ、マジでイケメンだったよね! もしかしてレギュラー入りするのかなあ?」
「いやー、それはどうかなあ? 夏川先輩は臨時の助っ人だって言ってたし」
「でもレギュラー入りしてほしいなあ。だってイケメンだし」
「もー、ミホったら、メンクイなんだから!」
 ……ふふ。ふふふふふ!
 自分の席に座りながら、私は内心でニヤニヤが止まらなかった。
 みんなが絶賛しているキリヤの正体が私だなんて、誰も気づいてない。

「おい、あげは。何を一人で笑っているんだ、気持ち悪い。締まりのない顔をするな」
 私の肩の上から、クロが冷ややかな視線を向けてきた。

「だって、クロ。こんなに褒められることなんて、人生で一度もなかったんだよ? やっぱり嬉しいじゃん!」
 クロと会話していると、隣の席の眼鏡をかけた女子――相田《あいだ》さんがこっちを見た。
 ――あっ、挨拶するチャンスだ!!