ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「…………」
 カチンコチンに固まっていると、白銀くんがじっと私の横顔を見てきた。

「緊張してる?」
「えっ、うん……ちょっと」
 嘘だ。ちょっとどころじゃない!

「大丈夫。慧都先輩のメイクは完璧だ。いまの姿を見て、正体に気づく人はいない」
「ぼくもそう思うよ。安心して」
 春宮くんも微笑んだ。

「そ、そっか……じゃあ、だいじょうぶだね」
 正体がバレたらどうしようっていう緊張じゃなくて、この状況のせいで緊張してるんだけど……。
 でも、二人が気遣ってくれたのが嬉しくて、私は笑った。

「みんな、座ったね? じゃあ、出発するよ」
 運転席の和臣さんが言って、静かに車が走り出す。

「ところで、立切さん。親御さんはSNSに写真を上げたり、動画を撮ることに反対されたりしなかった?」
 運転しながら、和臣さんが質問してきた。
 この格好のときは『キリヤ』と呼んでほしいと言ってあるけど、車の中なら本名で呼んでも大丈夫だと判断したのだろう。

「はい。お父さんもお母さんも、私がしたいようにすればいいって言ってました」
「それは良かった。じゃあ、早速だけど、SEASONと一緒に告知用の写真撮ってもらってもいい? 嫌なら無理にとは言わないよ。でも、キリヤくんが映ってくれたらいつもよりバズりそうだし、マネージャーとしては助かるんだよね」
「この謎の美少年は誰だ!? って話題になりそうだよねえ~」
 私を振り返って、慧都先輩もうなずいている。