私の名前は立切《たちきり》あげは。中学1年生。
実家は山の中腹にある「立切神社」っていう、縁切りとしてそれなりに有名な神社。
そのせいで、「あの子と仲良くすると、友達とケンカするらしいよ」「良い縁まで切っちゃうんだって」なんてウワサを信じてる子が結構いる。
おかげで私は、今日も順調にボッチです。
そんな、どんよりした私の日常に『太陽』が飛び込んできた。
「おはよう、立切さん」
教室の隅っこにいる私に挨拶してくれたのは、春宮光成《はるみやこうせい》くん。
眩しいほどのキラキラオーラ。
春の陽だまりをそのまま形にしたような笑顔。
彼は四人組の超人気配信グループ『SEASON』のメンバーで、学校中の王子様だ。
それなのに、彼はボッチの私にも、笑顔で挨拶してくれるの。
だから私は、こっそり彼を推してるんだ。
『SEASON』の配信だって、毎回ばっちり見てるよ!
だから、彼が挨拶してくれたのはすごく嬉しいことなんだけど……。
「お、おはよう……」
つい、笑顔が引きつってしまう。
何故って、私の目には、彼のキラキラした笑顔とは正反対のものがハッキリ見えてしまっているから。
――また憑かれてる。
春宮くんの背中には、腐ったヘドロの中に目玉の大群を浮かべたような、ドロドロとした黒い塊がベッタリとついていた。
それは、人気者の彼をねたむ人たちの負の感情や、ファンの過剰な執着や独占欲がまざりあった『念』だ。
春宮くんは優しいからか、念や悪霊に憑かれやすい霊媒体質みたいなんだよね。
ゴールデンウィークの前にもコッソリ祓ってあげたんだけど、また憑かれちゃってるよ……。
実家は山の中腹にある「立切神社」っていう、縁切りとしてそれなりに有名な神社。
そのせいで、「あの子と仲良くすると、友達とケンカするらしいよ」「良い縁まで切っちゃうんだって」なんてウワサを信じてる子が結構いる。
おかげで私は、今日も順調にボッチです。
そんな、どんよりした私の日常に『太陽』が飛び込んできた。
「おはよう、立切さん」
教室の隅っこにいる私に挨拶してくれたのは、春宮光成《はるみやこうせい》くん。
眩しいほどのキラキラオーラ。
春の陽だまりをそのまま形にしたような笑顔。
彼は四人組の超人気配信グループ『SEASON』のメンバーで、学校中の王子様だ。
それなのに、彼はボッチの私にも、笑顔で挨拶してくれるの。
だから私は、こっそり彼を推してるんだ。
『SEASON』の配信だって、毎回ばっちり見てるよ!
だから、彼が挨拶してくれたのはすごく嬉しいことなんだけど……。
「お、おはよう……」
つい、笑顔が引きつってしまう。
何故って、私の目には、彼のキラキラした笑顔とは正反対のものがハッキリ見えてしまっているから。
――また憑かれてる。
春宮くんの背中には、腐ったヘドロの中に目玉の大群を浮かべたような、ドロドロとした黒い塊がベッタリとついていた。
それは、人気者の彼をねたむ人たちの負の感情や、ファンの過剰な執着や独占欲がまざりあった『念』だ。
春宮くんは優しいからか、念や悪霊に憑かれやすい霊媒体質みたいなんだよね。
ゴールデンウィークの前にもコッソリ祓ってあげたんだけど、また憑かれちゃってるよ……。



