ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「あ、ごめん。聞き忘れてた。予定が空いてるなら、ルネちゃんも来てよ。サブマネージャーなんだし」
 ルネちゃんの呟きが聞こえていたらしく、玲央先輩がそう言った。

「えっ。あたしも参加していいんですか?」
 ぱあっと、ルネちゃんの顔が輝く。

「もちろん。オレは全然異変に気付かなかったけどさ。念とやらが襲い掛かってきてる中で、それでもあげはちゃんが最後までしっかり踊り切れたのは、ルネちゃんのスパルタレッスンのおかげでしょ?」
「そ、そうですね! じゃあ、はい! SEASONのサブマネージャーとして、あたしも参加しますっ!!」
 ルネちゃんは弾んだ声で言って、スマホに予定を書き込んだ。
 その様子を微笑ましく見守ってから、思い切って口を開く。

「あの。玲央先輩……それから、SEASONのみんな。頼みがあるんですけど、聞いてもらえますか?」
「どうしたの? 改まって」
 飲みかけのペットボトルを机に置いて、玲央先輩が私を見つめた。
 他のメンバーたちも、おしゃべりを止めて、私を見ている。

「これは本当に、皆さんが良かったら、の話になるんですけど……」
 私は俯いて、太ももを包むズボンの生地をぎゅっと握った。

「なに? 遠慮せず、なんでも言って」
 慧都先輩が優しい声で言う。
 その声が、ためらう私の背中を押してくれた。