ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「クロはいま、立切さんの肩の上にいるの?」
 白銀くんが私の左肩を見て、質問してきた。

「ううん、いないよ。多分、気を利かせて先に帰ったんだと思う」
「そう。そこにいるなら、お礼が言いたかったんだけど」
 残念そうな顔をしている白銀くんを見て、胸がほんのり温かくなった。

「ふふ。じゃあさ、今後、うちの神社に来てよ。シロにも紹介したいし」
「シロ?」
 白銀くんは不思議そう。

「うちの神社には『クロ』の他にも『シロ』っていう神使がいるんだ。クロは体毛が真っ黒だから黒で、シロは真っ白だからシロなの。シロはクロと違って敬語を使う、優しくて穏やかな神使で――」
「ちょっと待って、あげはちゃん。その話、ボクたちにも教えてよ。深冬だけ特別扱いはダメだよ~!」
 慧都先輩が話に割って入ってきた。

「慧都先輩の言う通りですよ。深冬が立切さんの実家に行くって言うなら、ぼくたちも行きますから」
 春宮くんの目は本気だった。

 ――いや、実家って……なんだか、その言い方は誤解を招くような。
 うちの神社に来る、それだけでしょう?

「そ、そう……じゃあ、待ってるね」
 いつになく春宮くんの笑顔が怖かったから、私はそう言うしかなかった。

「ねえ、あげは。クロとかシロとか、何のこと? シンシって何?」
 と、ルネちゃんが質問してきた。