私はそのまま歩き出した。
そしたら当然のように、かなが後ろをついてきた。
「かな、一緒に行くの?」
「え?うん」
う、嬉しいんだけどさ?
真理が嫉妬しちゃうよ?
「い、行こっか」
とりあえず天気の話をしてみる。
「あ、かな聞いて!私昨日二重の虹観たの!」
「え?すごくない?」
「すごかったよ!なんか外側の方の虹が少し薄かったんだけど、綺麗だったの」
私は昨日、学校の帰りに虹を見た。
すっごくきれいで、心が躍った。
「僕もみたいな……」
かなは時々一人称が変わる。
なんでかは知らない。
他の人といるときは決まって僕。
でも私と喋ってる時だけ、少し俺になることがある。
なんでかな?
「あ、そうだ、先生がさ、部活は強制ではないけれど、入ったほうがいいですよって言ってたけどどうする?」
「うーん、俺ははいらないかな?」
「どうして?」
「えっと……それが教室で残って話すことだから」
謎は深まるばかり。



