「皆さん、夕食を運びに来ました」
「おお!腹が減った!」
「いつもありがとうな、女学生たち!」
手伝いとして来てくれている地元の女学生たちが、決まった時間に夕食を運びに来てくれる。
これが終われば彼女たちはそれぞれ帰宅し、また朝になってやってくる。
学生たちが学校に通い、みんなで勉学を励むことすら、戦争は奪うのだ。
「あちっ!」
「わっ!す、すみません…!」
「もうハルミ!あんた何をやっちょっと!」
「うう…、ヤエちゃん、ウチにはこげんと無理っちゃよ…」
「バカっ!皆さんの前で弱音なんか吐いてどうすっと…!!そげんのばっかゆちょっるから、今日も川に落っこちたんやろ!」
熱い茶をそれぞれ湯呑みに注いでくれるのだが、必ずうまくできない女の子がいた。
いつも姉のように隣にいる女学生がすかさず注意し、少女はシュンと子犬のようにうなだれる。
しかし言われっぱなしは性に合わないようで、今日もまたハルミは吹っ切れたように口を開いた。



