1945年、君を迎えに行く。





「兵士に…なれてたよ、鳥海は」


「…………」


「病気のせいでなれなかったって言ってたけど、兵士のあんたに私は会ってきた」


「…ちがう、その俺は…、別世界の俺だ」


「…え……?」



悔しそうに顔を歪めて、私のまっすぐな目を逸らした。



「平行世界だ、花折」



そこで助け舟を出すように、静かに放ったマッサン。

おまえはそういう話、好きだろう?とでも言うみたいに、あえて軽い空気感で。



「ここにいる鳥海は、きみが確かに会ってきた兵士になれなかった世界線の鳥海 隼人だ。そして君が初めて時空移動をして会った兵士をしていた鳥海は、兵士になれた世界線のオリジナルといったところか」


「オリジナル…?じゃあ、ここにいる鳥海は……?」



オリジナルじゃないっていうの?

偽物とは言えないが、本来あるべき世界にいた鳥海じゃないって?