1945年、君を迎えに行く。





「…やさい…ジュース……」


「おや。嫌いだったかい」


「…いや、飲んだこと…なくて」


「それなら飲んでみるといい。甘くて美味しいよ」



ほんとうに初めて目にしたような顔だ。

スマホは現代でいっきに普及されたもので、野菜ジュースは戦後に市販されたとテレビでやっていた。


まあ……飲んだことない人は、いるよね。



「……うまい」


「…一応メインはシフォンケーキだよ、鳥海」



シフォンケーキを口にするより前に飲み干してしまった鳥海は、どこか子供のような柔らかさに変わった。

つられたように笑ってしまった私は、シフォンケーキの弾力と甘さを味わう。



「…!!」



そしてシフォンケーキを一口食べてから、またそいつは初めての反応。



「…そんなにおいしい?感動してるじゃん」


「こんなにも美味いものがあるのか…」



一口、また一口と、それは止まることを知らないみたいだった。

つい「私のも食べる?」なんて差し出してしまいたくなるほど、あっという間にフォークを置いた鳥海。