1945年、君を迎えに行く。





言葉が止まった先を、私は知っていた。


戦地に放られたんだよね。

教師にも軍の人にも見放されて、あとは自分たちでどうにかしろって。

それぞれに手榴弾を持たされて。



「そんな感じ…しなかったけど」



川で洗濯をして、みんなで笑い合っていた。

どこか楽しそうにも思えたんだ。


もちろん警報が鳴ったときの険しさは事実なんだろうけど、彼女たちはまだ、本当の意味で生死というものを実感していない親しみのようなものがあった。



「そこはどこだった?彼女たちは何か地名を話していたか?」


「…あ。方言。なんとかじゃっと〜、みたいなの使ってた」


「鹿児島だな。…沖縄ではないから、ひめゆりというよりは純粋な奉仕活動か」



ねえ、ここまで詳しく話せるんだよ。

夢の内容って基本は忘れるよね?

昨日見た夢をここまで鮮明に覚えてることって、けっこう難しいと思うんだよマッサン。