1945年、君を迎えに行く。





「なら一緒にやろう。重いもの運んだりはさせないから」


「…いやだ。めんどい」


「ほら、そんなこと言うなって」



伸びてきた腕が、拒否を決め込む私の腕を無理にでも掴んでくる。


その瞬間。

フラッシュバックしたように、昨夜の不思議すぎた違和感だらけの夢を思い出させた。



「志緒?」


「……あんたの前世、兵隊さんだよ鳥海」


「………、」


「…黒糖飴持ってる、兵隊さん」



そういえばあの黒糖飴。
ジャージのポケットに入れたんだっけ。

さすがにあるわけないと思いながらも、意識的に突っ込んだポケット。



「っ!!!」


「おい、どうした?」


「……ちょっと……保健室、」



冷や汗が垂れて、くらっとあたまが揺れる。

フラフラと立ち上がった私は、グラウンドから校舎内へと戻った。


ありえない。
こんなこと、おかしい。


白い包み紙にくるまれた、黒糖飴。

それを今、ここで、また私は手にしているなんて。