1945年、君を迎えに行く。





「ショートーー!1塁1塁っ!!今なら間に合う!!」


「ねえっ、1塁ってどっち…!!」


「アホっ!!そっち3塁だっつーの!!」



やっぱり4限の体育は変わらず男女合同ソフトボールで、ちなみに3限の自習にもきちんと参加した。

そんななか私はグラウンドの端、木陰になった場所でうずくまるように座る。


そこで昨日には無かったことが起こった。



「見学者はグラウンド整備だと」


「……いーよそんなのやんなくて」



なんで今日に限って声かけてくるの。



「そんなに具合、悪かったのか?」


「…ほっといて」



同じように見学者の、鳥海。

この男はいつも体育の実技は決まって観察側に回っている。


転校してきたばかりの頃だったか、「生まれたときから心臓が悪くて激しい運動ができない」と言い、クラスメイトたちに早々と一線を引いていた。


どんな病気なの?
それってヤバいやつ?

17歳ともなればこういった不躾な質問をすることには、なかなか勇気がいる。