「容態が悪化して意識不明の重体だと。このままでは今日を無事に越えられるかも分からないらしい」
ズドンと、全身が重くなる。
なんでもいいから助ける方法を片っ端から探す私は、この感覚をつい最近にも味わったと思い出す。
サイコロの漢数字は想定通りの「一」のみとなり、私の心にも動揺と焦りが少なからず募っていた。
「っ、」
「花折…!」
一心不乱に駆け出して、校舎を出る。
もし1945年の鳥海を救えたとしても、この世界にあんた─隼人─が居なかったら意味ないんだよ。
“鳥海”を救う代わりに“隼人”が消えるなんて理不尽は私が許さない。
たとえ神様が運命を使って指示したとしても私は抗うよ、抗ってやる。
「隼人…ッ!!」
集中治療室。
数々の医療機器に囲まれたひとつのベッドの上、目を閉じて懸命に命を繋ごうとしている友達がいた。



