1945年、君を迎えに行く。





「機首に赤色の稲妻マークと青色の爆弾のシンボルだったかな。24って数字も組み合わせて書いて。…なかなか洒落てると思わないか」


「…特攻機にオシャレも何もないでしょ」


「確かにそうかもしれない。でも当時の奴らからしたら、せめてもの装飾だったんだよ」



機体は棺桶であり、身体だったから───、



「…詳しいんだね、鳥海」



豆知識程度にはと、軽く笑っているけれど。

そういった人間らしさを私は知りたかったのかもしれない。


お国のため、天皇のため。


誉れ高き名誉として飛び立ったなんて美談は、どうしても私は受け入れたくなかった。

命令をした側の人間は最後の最期で保身に走り、命を成し遂げた彼らは戦争が終わったあと「犬死」とまで言われたなんて、おかしな話だ。



「写真…どれも笑ってるだろ。それだけは残るものだからって、だったら笑顔で写ろうぜって、みんな吹っ切れてた部分もあったんだ」


「…へえ、」


「靖国(やすくに)に行ったら大きな鳥居がある、そこで俺たちの部隊は待ち合わせようってみんなで話して。戦闘機に乗り込む手前にそんなことを話すんだ。…考えられないよな」



変なの。

まるでそこに自分も居たかのような口ぶりが、ほらまたここでも違和感だ。