1945年、君を迎えに行く。





なに、馬鹿なこと言ってるんだろうね私。

こんな時間を何度か繰り返したような気がして、すごく居心地が悪いんだ。


どうしてか気が休まらない。


このままここで過ごしていたら、ものすごく大きな損失を味わうんじゃないかって。



「花折 志緒、いるか」



ホームルームが終わって、ぞろぞろとクラスメイトたちが動き始めたところで。

ドアの前、白衣姿の男が登場。



「おー、アガツマン!花折が呼び出しなんて珍しくね!?」


「もしかして前の小テストで半端な5点とか取っちまったんじゃね?」


「おっつー花折!アガツマンの呼び出しはめんどくせえぞ〜」



5点を取るなら0点にしとけ。

それが変わり者の理科担当の教訓だ。


あまり絡んだことがない我妻先生に呼び出されるなんて、だいぶ気まずい。


みんなは「アガツマン」なんて気軽に呼んでるけど、私は完全に切り替えるタイミングを逃して高校2年生になってしまった。