なに、馬鹿なこと言ってるんだろうね私。
こんな時間を何度か繰り返したような気がして、すごく居心地が悪いんだ。
どうしてか気が休まらない。
このままここで過ごしていたら、ものすごく大きな損失を味わうんじゃないかって。
「花折 志緒、いるか」
ホームルームが終わって、ぞろぞろとクラスメイトたちが動き始めたところで。
ドアの前、白衣姿の男が登場。
「おー、アガツマン!花折が呼び出しなんて珍しくね!?」
「もしかして前の小テストで半端な5点とか取っちまったんじゃね?」
「おっつー花折!アガツマンの呼び出しはめんどくせえぞ〜」
5点を取るなら0点にしとけ。
それが変わり者の理科担当の教訓だ。
あまり絡んだことがない我妻先生に呼び出されるなんて、だいぶ気まずい。
みんなは「アガツマン」なんて気軽に呼んでるけど、私は完全に切り替えるタイミングを逃して高校2年生になってしまった。



