そうだった、これだ。
これだった、最初からこうだったね、って。
私は今日すごく、奇妙で変な夢を見たんだ。
「ふふ。今日ね、志緒ちゃんがちょっとだけ面白いの。すっごく変な夢を見たんだって」
「なにそれ〜!気になるっ」
教室に入っても、隣クラスを調べても、やっぱりどこにも「トリウミハヤト」という存在は居なかった。
夢のなかで私、そいつと何してたんだっけ……。
なにを話して、どんな関わりをしてたんだっけ。
「んじゃあこれ、今度の保護者会で使うアンケートな。親を役員にして悲しませたくなかったら必ず渡せよ〜」
放課後のホームルーム。
窓側の一番前に座る私は、空に線を引いてゆく飛行機雲を見つめていた。
「ほい、花折」
「…あの、先生。私は不戦勝扱いにはなりませんか」
「なに馬鹿なこと言ってんだ。なるわけねえだろー」
「……ですよねー」



