1945年、君を迎えに行く。





「真実を語られないまま、誤解だけが広まっていくことが。単純に…嫌いなの」



8歳で両親を亡くした私は、それから児童養護施設で育った。


9年前の放火事件。
当時は一家心中だと、世間には噂された。

リストラされた父が妻子を道連れにし、運良く生き残ったのは娘ただひとり。



「てか、いつまで着いてくるつもり?」


「…俺たちは友達だろ」



いつ私があんたと友達になったの。

こうなったら遠回りしてやろっかな。
いいや、ダメだ。


お風呂当番は中学生組が部活から帰ってくる前には2回目を洗っていないと文句殺到なんだから。


汗をすぐに洗い流したい中学生組の前に小学生組をとっととお風呂に入れてしまって、そのあともう1度洗わなくちゃいけないという二度手間がお風呂当番に課せられた使命だった。



「第24振武隊だけ、ちょっと変わった部隊だったんだ」



突然の話題戻しに、足取りがピタリと、思わず止まる。

ちょうどいいと隣に並ぶわけでもなく、鳥海は私の後ろで続けた。