1945年、君を迎えに行く。





「興味持つのも飽きるのも早いんだな」


「…うるさ」



その通り。


陰謀論なんてものは追求したら、それこそ終わりだ。

ノストラダムスの大予言。
だってあれ、当たったことあった?


予言なんてものは小さなものから大きなものピンキリで100個言って、そのなかで近しいものが話題になるだけだと、誰かは言っていた。



「なんで特攻隊のこと、知りたいと思った?」


「…………」



決して歴女というわけではないし、勉強はそんなに好きじゃない。

歴史なんて今まで流れるように頭に入れていただけの知識だったはず。


ただ少し前、施設に当時の戦地にいた生き残りの娘さんが、講演会にやってきた。


母もずっと言っていました。

真実こそ語ってはならないとされている現代の風潮がとても悲しいと───という彼女の言葉が、胸にこびりついたように忘れられないだけ。



「…嫌いなだけだよ」



雨が降りそうだ。
日中はあんなに晴れていたのに。

昇降口を出ると、もやりと湿気を含んだ生ぬるい風が頬を撫でた。