1945年、君を迎えに行く。





レオなりに私を気遣ってくれているんだ。


レオは母親から虐待を受けた末、児童相談所からの引き渡しであすなろ園に来た。

最初の頃より笑顔も増えたし、子供っぽく伸び伸びと生きている。


いつぞやかに過去で誰かさんに貰ったことを再び思い出して、私はレオの頭を撫でてから受け取った。



「マジかよー。だれもそんなの言ってねーじゃん!」


「ええっ、用意してないわよ…。もー、いつも遅くなるときは要らないって言うじゃないの!」


「いるいる。めっちゃ腹減ってんだけど!」



今日も私じゃないほうの高校生の帰宅は21時を過ぎていた。

なかなか進まない夕食をなんとか食べきろうと思っていた私は、ちょうどいいと思ってそいつを呼ぶ。



「俊太郎(しゅんたろう)、私の食べていいよ」


「…食いかけ?」


「そんな箸つけてないってば。てか、キョーダイみたいなもんなんだから今さら気にすることないでしょ」


「じゃーもらうわ。さんきゅ」



他校に通う俊太郎は高校2年生になってから帰りがいっそう遅くなった。

前もこっそり彼女を連れてきていたりしたし、噂ではデート代を稼ぐためにバイトをしているとか何とかで。


私よりも高校生をしている男。