1945年、君を迎えに行く。





こんなにも味気ないと思った食事は初めて。


ダメだな……。

ここ最近ずっと考えることが多すぎて、日常生活に意識が回ってなさすぎる。



「シオねーちゃんいらないの?ならオレがもらうっ」


「こら、レオ。そうやって人のものを取らないの。さっきたくさんおかわりしたでしょう」


「えー」



いつかに私が頬を叩いてしまった小学生は、怯えることなく私の隣にやって来てはおかずを狙ってくる。


それは、無いものとなったからだ。

あの後もう1度繰り返した時間で、私は隼人と一緒に新しい消しゴムを買って施設に帰った。


「レオにだけプレゼント」と言って渡した瞬間の嬉しそうな顔は今でも覚えている。


それからは逆に私に懐いたレオは、今もこうして甘えたように寄ってくる。



「シオねーちゃん元気ないの?だったらこれやるよ!」



ポケットから見せてきたものは飴玉だった。

袋に入ったパインアメ。
私が昔から好きだったもの。



「シオねーちゃん好きだろ!」


「…ありがと、レオ」