1945年、君を迎えに行く。





「ははっ、動揺しすぎだ」


「はあっ!?なにそれっ、私べつに狙ってないよ…!?そーいうつもりじゃないしっ、なにも考えてなかったんだから…!」


「…まあ、そうだろうな」


「てかっ、わかってたなら注意してよ…!そもそも間接キスくらい気にすることじゃないでしょっ」


「“向こうの”俺とも、やってるのか?」


「っ、」



あたふたと表情を変える志緒が、とても可愛いと思ってしまって。


身体ごと引いてしまわないように先回りして背中に腕を回す。

ずいっと顔を近づけて目を合わせると、だんだん小さくか細くなってゆく態度と声。



「…やるわけ……ないって…」


「…なら、間接じゃないほうもしてみようか」


「……え…」



この苦しさなら許せる。

今まで心臓が弱いだけじゃなく苦しいことは数え切れないほどあったが。


この苦しさは、もっとあっていい。