1945年、君を迎えに行く。





「かざ……ま…、」



地面に急降下し、爆発。

こういったことは少なくないが、それもまた当たることは運。


悔しさに駆けていく兵士や技術者を呆然と見つめながら、俺は手に汗を握っていた。


前回、俺が進路変更を施さなければあんな最期にはなっていなかったのではないか。

敵艦を見ることすら叶わず、爆発だなんて。


あのとき俺は、ちょうどいいと思ったんだ。

このまま死にたくないと思ってしまった俺は、風間の機体トラブルを口実に逃げられると。


………最低なんだよ、俺は。


そんなふうに散るべきは俺だった。



「……ッ」



飛行場をあとにし、俺はどうしようもない気持ちを抱えて走った。


走れない身体を、心臓を、この上なく動かして。

止まるなら止まってしまえと、強気にもなって。



「────………、」



その姿を目にした途端、俺は子供のように泣きそうになり、ぐっと堪える。


ここは俺が気に入っている唯一のほとり。

とくに夜は浅瀬のせせらぎが心地よくて、水面に反射する月が見物なんだ。


太陽が沈みかけた今、その子は目の前に立っていた。