1945年、君を迎えに行く。





ガガガガガガーーーー!!!!

鼓膜を埋め尽くしてくる機体音。
それは、風間が乗った戦闘機からのものだった。


1機、また1機と仲間たちが飛び立ってゆく。



「っ!風間……ッ」



すまない、俺はまた生き延びてしまった。
命拾いをしてしまった。


風間……、やっぱり俺は臆病者だよ。


滑走路をまっすぐ走り、浮いたと同時にタイヤが収納される。

しかし見守っていた俺たちは揃ってぎょっとさせた。



「おい…っ、あれっ、炎上してねえか…?」


「つーかあれ、前回オイル漏れを起こした機体だろ!」


「ふざけるなッ、なんでちゃんと修理してねえんだよ…!!また無駄にしたじゃねえか!!」



無駄にしたのは機体か、命か。

バランスを崩した1機は、飛び立ったにも関わらず再び落ちてくる。


不時着ではなく、ハンドルも効かないまま傾きながら堕ちてくるのだ。