ガガガガガガーーーー!!!!
鼓膜を埋め尽くしてくる機体音。
それは、風間が乗った戦闘機からのものだった。
1機、また1機と仲間たちが飛び立ってゆく。
「っ!風間……ッ」
すまない、俺はまた生き延びてしまった。
命拾いをしてしまった。
風間……、やっぱり俺は臆病者だよ。
滑走路をまっすぐ走り、浮いたと同時にタイヤが収納される。
しかし見守っていた俺たちは揃ってぎょっとさせた。
「おい…っ、あれっ、炎上してねえか…?」
「つーかあれ、前回オイル漏れを起こした機体だろ!」
「ふざけるなッ、なんでちゃんと修理してねえんだよ…!!また無駄にしたじゃねえか!!」
無駄にしたのは機体か、命か。
バランスを崩した1機は、飛び立ったにも関わらず再び落ちてくる。
不時着ではなく、ハンドルも効かないまま傾きながら堕ちてくるのだ。



