1945年、君を迎えに行く。





まるでヤエちゃんに胸ぐらを掴まれた私を見ているみたいだった。

相手の気持ちも考えずに軽々しく言って、怒られて、強く言われてから自覚して。



「危ないことになってないといいが…」


「それは大丈夫。いる場所なら分かるから」



レオが飛び出すところなんか知れている。

あいつは生意気だけど度胸がないから、昔から何かあるたびに施設を飛び出して近くの公園のブランコに座っていた。


誰かが迎えに来てくれるのを待つように、ポツンと座っているのだ。


それがあすなろ園の子どもたち。



「…ほらね」



小さな背中がブランコを微かに揺らしていた。

内心ホッとした私だけれど、ここで行ったらレオは意地を張って逃げてしまうんじゃないかと思ったから。



「隼人、悪いんだけどあいつの機嫌…取れたりする?」


「それは…構わないけど」


「私がいま行っても逆効果だろうから。私はここで待ってる。レオにはあとでちゃんと謝るよ」


「…わかった」