1945年、君を迎えに行く。





「ただいまー。…って、なにこれ空気やば」



そこでもうひとりの高校生が帰宅。

ヤバいと言いながらも気にしない様子でズケズケ入って、腹が減ったと食事を始めるあいつは何者なんだ。


と、私の隣にいる新顔を発見したらしい。



「おー。もしかして志緒の彼氏?」


「…ねえ、外でレオとすれ違わなかった?」


「無視かよ。レオならなんか大泣きしてたけど。なに、喧嘩?」



あれはもう無意識だった。
意識していたらちゃんと自制していた。

自分がなにを言ったかも、ほとんど覚えていない。


とにかくもう夜も遅いからと職員さんに言ってレオを探しに施設を出た私に、隼人も当たり前のようについてくる。



「ごめん隼人。なんか…タイミング悪くて」


「…志緒は間違ってなかった」



間違いとか、正解とか、もう分からないんだよ。

レオからすればあそこまで言われると思っていなかっただろうし、急になんだって感じだろう。