1945年、君を迎えに行く。





子どもは苦手そうな印象だったのに、案外隼人は懐かれるのが早かった。


とくに紙飛行機。

子どもたちが要らないチラシで作っていたものを、たった少しの手を加えただけで見たこともない紙飛行機を作ってしまったのだ。


飛行機を作って子どもたちを笑顔にしているんだから、立派なパイロットだと私は思う。



「なんでショータばっかいつも新しいの買ってやるんだ!オレだって消しゴムもう無いって言ってんじゃん!!」


「どれ見せてみなさい。なぁんだ、まだぜんぜん使えるじゃないの」


「ほらショータばっかヒイキする…!!」



いつものこと、いつものこと。

「大丈夫なのか?」と気にしている隼人に、これがあすなろ園だと説明する。


けれど今日は少し違った。



「ふざけんなっ!!おまえなんか死ね!」



そんなこと言ったらいけない。

馬鹿とアホはまだいい。
でも、「死ね」だけはダメ。


それがあすなろ園のルールだと、職員も子どもたちにそう教える。


そんななか、私は消しゴムを買ってもらえなかったレオに静かに近づいた。