1945年、君を迎えに行く。





「は……、るみ……、ハルミ…ッ、嫌じゃ、いや、イヤァァァァッッ…!!」


「やえ子ちゃんダメだ…!!まだ危ないッ!!」


「ハルミぃぃぃぃ……っ!!!」



正気を失ったように手を伸ばして飛び出そうとしたヤエちゃんを、背後から力付くでも押さえこむ風間さん。



「伏せろ…ッ!!」



鳥海は私を抱えこむようにして、その場に伏せる。

兵舎も何発かの攻撃を受けて木の破片が飛び、天井から砂がパラパラと落ちてくる。


これは………夢………?


いいや、夢なんかじゃない。
げんじつ、現実、ぜんぶ本当なんだ。

目の前で見せられた残虐も、無慈悲な残酷さも、泥まみれな血も涙も。


こんな時代が、日本に、ほんとうにあった。


そしてそれは今、私の目の前で現実として起きている。



「あぁぁぁ……っ、ハルミ、ごめんねハルミ……、ウチが水なんか頼んだから…っ」



敵軍による襲撃が静まった頃、散り散りになった友人を前に膝をついたヤエちゃん。