1945年、君を迎えに行く。





「シオちゃんは花折、鳥海は…鳥」



何やらぶつぶつとつぶやいている風間さん。

気づいた鳥海が静かに問いかけると「すげえ!」と、彼は瞳を輝かせた。



「花鳥風月!俺たち4人、花鳥風月だぜ!ほら花折の“花”、鳥海の“鳥”だろ?俺は風間の“風”。そんでやえ子ちゃんは月永だから…“月”!合わせて花鳥風月!」


「風間おまえ……そんな風情あることが言えたんだな」


「おいコラっ!それどーいう意味だ!」



かちょうふうげつ……。

いつかの古典の豆知識で教えられたような気がする。

それは四季の象徴を指し、自然の美しさを表す言葉だと。


自然の美しさ……。


竹林に囲まれたこの場所は極秘であると、私はヤエちゃんから忠告を受けていた。

この基地があることは他言厳禁。
たとえ家の人だとしても安易に言ってはならないと。