私のために泣いてくれた若年性がんサバイバーに救われた話

ポロ、ポロ、

イエリ
『…う…うぅ……!』

ユノ
「…イエリ?!そんなに泣いてどうしたの?!どこか痛い?!救急車呼ぼうか?」

イエリ
『…違う…んです…!私じゃ…なくて…!』

ユノ
「…?」

イエリ
『先輩…痛いですよね…?』

ユノ
「痛い?そ…そうかな?身体はどこも…。」

イエリ
『心!痛いですよね?!辛いですよね?!なのに…先輩は私の体調ばかり気にかけて…!ずっと平気なフリして…!』

ユノ
「ま…まぁ辛いっちゃ辛い…かな…?それを言ったらイエリの闘病生活の方が、私なんかよりよっぽど…。」

ポロ、ポロ、



イエリ
『先輩…!こんな痛みを隠して…明るく振る舞って…私だったらとっくに折れて…!うわああああん!!!』



イエリの涙が、叫びが、私の心に突き刺さった。

「私のために泣いてくれる人がいる」

それがどれだけ嬉しくて、幸せなことか。

胸の奥からこみ上げるあたたかさが、すべてを物語っていた。