私のために泣いてくれた若年性がんサバイバーに救われた話

イエリ
『今日は私の話はいいんです。先輩、何があったか教えてください。』

ユノ
「だ…大丈夫だってば…。」

イエリ
『大丈夫なわけ…ないですよね?!』

この期に及んでも強がる私を、イエリのまっすぐな瞳は逃がしてくれなかった。

私のことをここまで真剣に考えてくれる人がいるなんて…。

ユノ
「まず…謝らないといけないの…実は仕事じゃなくて職業訓練中で…。」

自分のことを話すのは、私にとって「おこがましいこと」だった。

けど、イエリが向き合ってくれたおかげで、少しずつ自分をさらけ出した。



◇◇

ユノ
「…それで、夫の両親がモノを持って行って、家の中が空っぽになっちゃってさ。」

………。

ユノ
「断捨離の手間が省けて…スッキリしたよね!リスタートには最高!あはは…。」

………。

ユノ
「…イエリ…どうしたの?体調悪い…?」

それとも、私がイエリを傷つけるようなことを言ってしまったんだろうか…?

話を進めるうちにイエリはうつむいていき、ついに黙り込んでしまった。

心配になった私は、イエリの顔を覗き込もうとすると…。